除毛クリームの効果とは?3つのメリットや注意点・選び方のポイントを解説
「除毛クリームはどんな効果がある?」「どうやって選んだら良い?」そんなお悩みを感じてはいませんか?
手軽さと安全性を兼ね備えたムダ毛の処理方法として注目を集めているのが、除毛クリームです。カミソリや脱毛ワックスと違って痛みがなく、自宅で手軽にケアできるため、多くの女性から支持されています。
この記事では、除毛クリームの効果やメリット・選び方について解説しました。ムダ毛処理の方法に悩んでいる人は、ぜひこの記事を参考に、除毛クリームの使用を検討してみてください。
除毛クリームとは
除毛クリームは、クリーム状の薬剤を肌に塗布することで、ムダ毛を化学的に溶かして除去する美容製品です。
カミソリや脱毛ワックスと比べて痛みがなく、手軽に使用できます。主に女性向けの商品として販売されていますが、昨今では男性向け製品も増えているのが特徴です。
効果は一時的なので、3〜7日程度で毛が再び生えてきますが、カミソリでの自己処理と異なり、処理後の肌がツルツルになり、生えてきた際のチクチク感も少ない傾向にあります。
また、肌への刺激が比較的マイルドなため、初めてのムダ毛処理にもおすすめです。ただし、効果を実感するためには、正しい使用方法を守りましょう。
除毛クリームと永久脱毛との違い
除毛クリームと永久脱毛の違いは以下のとおりです。
除毛クリーム | 永久脱毛 | |
処理方法 | チオグリコール酸カルシウムで毛を化学的に溶かす | レーザーや光で毛根細胞を破壊する |
持続性 | 3〜7日程度 | 半永久的(6ヶ月後に67%以上の減少) |
痛み | ほとんどなし | 照射時に痛みを感じることがある |
施術場所 | 自宅で可能 | 医療機関やサロンのみ |
特徴 | ・痛みが少ない ・手軽にできる | ・長期的な効果が期待できる |
除毛クリームでは永久的な効果は得られませんが、自宅で手軽にできるのが特徴です。一方で、永久脱毛は半永久的に効果が持続しますが、1回あたりの費用は高額になる傾向にあります。
除毛クリームの基本的な仕組みと効果
除毛クリームは、毛の主成分であるタンパク質を溶かす「チオグリコール酸カルシウム」という成分を利用している製品です。
チオグリコール酸カルシウムが、毛のケラチンタンパク質に作用することで、化学的に毛を溶解します。クリームを塗って5〜10分ほど置くと、肌表面の毛が溶けて除去される仕組みです。
チオグリコール酸カルシウムは、毛髪のジスルフィド結合を切断することで毛を柔らかくし、溶解させる働きがあるので、肌を傷つけることなく、効果的にムダ毛を除去できます。
ただし、この作用は表面の毛にのみ効果があるため、毛根を消滅させるわけではありません。
除毛クリームの効果がある毛質
基本的に、除毛クリームは産毛から太い毛まで、毛の太さに関係なく処理が可能です。除毛クリームに配合されているチオグリコール酸カルシウムは、毛の細さや太さにかかわらず作用するため、どのような毛質でも効果を期待できます。
そのため、太くて硬い毛からうぶ毛に近い柔らかくて細い毛まで、幅広い毛質の除毛に対応できるのが特徴です。
除毛クリームを使用する3つのメリット
除毛クリームには、以下の3つのメリットがあります。
- 安全性の高さ
- 処理後の快適さ
- 使いやすさ
除毛クリームの使用を悩んでいる人は、メリットを理解したうえで、ほかの処理方法を検討しましょう。
1.安全性の高さ
除毛クリームは、カミソリのような刃物を使わないため、肌を傷つける心配がありません。特に、ひざ裏やくるぶしなどのカミソリで処理すると切りやすい部位でも、クリームを塗るだけで安全にケアできるのが特徴です。
また、カミソリ負けによる肌荒れや処理後の赤みなどのトラブルも起こりにくい傾向にあります。そのため、初めてムダ毛の自己処理をする人やカミソリ負けしやすい人でも安心して使用できるでしょう。
2.処理後の快適さ
除毛クリームを使用すると、毛先が丸く処理されるため、生えてきた際のチクチク感が少ない傾向にあります。
カミソリの処理は、毛先が斜めにカットされて尖るため、生えてきた時にチクチクと肌が刺激されやすい場合がほとんどです。しかし、除毛クリームは毛を溶かして除去するので、毛先が丸みを帯びた状態になります。
そのため、ストッキングやタイツを履く際の引っかかり感も少なく、水着を着用する時も快適に過ごせるのがメリットです。
3.使いやすさ
除毛クリームは、カミソリでは処理が難しい膝の裏側やくるぶし周り・肘の内側なども、クリームを塗るだけで簡単にケアできます。ひじやひざなどの立体的な部分も均一に処理できるのがメリットです。
また、1回の処理で脚全体や腕全体といった広範囲をまとめてケアできるため、効率良く処理できるでしょう。たとえば、両脚の処理であれば、クリームを塗って10分程度待つだけで完了です。
そのため、お風呂上がりや就寝前など、自分の生活リズムに合わせて気軽に処理できるので、継続的にケアできます。
除毛クリームを使用する際の3つの注意点
除毛クリームを使用する際は、以下の3つの点に注意が必要です。
- 使用可能な部位以外に使わない
- 肌トラブルを起こしたら使用を中止する
- 制限事項を遵守する
安全に除毛クリームを使用するためにも、注意事項をしっかりと理解しておきましょう。
1.使用可能な部位以外に使わない
基本的に、除毛クリームは、顔やVIOなどの皮膚が薄く敏感な箇所には使用できません。目や口に入ると危険なので、眉毛や鼻下・あごなど、顔のどの部分でも使うのはやめましょう。
また、粘膜に近い部分は炎症を起こしやすいため、VIOの使用が可能な製品であっても、慎重に利用する必要があります。そのほかにも、以下の部分にも使用はできません。
- 傷や湿疹がある部位
- 日焼けで赤くなっている箇所
- 皮膚が荒れている部分
使用前に必ず製品の説明書で使用可能な部位を確認し、指定された範囲内でのみ使用するようにしましょう。
2.肌トラブルを起こしたら使用を中止する
除毛クリームに含まれるチオグリコール酸カルシウムは、敏感肌の人や肌が弱い人にとって刺激となる可能性があります。特に、アトピー性皮膚炎や乾燥肌の人は、赤みやかゆみ・ヒリヒリ感などのトラブルが起きやすいため注意しましょう。
また、生理前後やストレス時など体調の変化や夏場の汗や紫外線による肌の敏感化により、普段は問題ない方でも肌荒れを起こすことがあります。
そのため、使用前には二の腕の内側など目立たない部分でパッチテストを実施し、48時間は経過観察するのが重要です。少しでも違和感を感じたら使用を中止しましょう。
3.制限事項を遵守する
除毛クリームは、均一に塗る必要があり、塗り残しがあると部分的に毛が残ってしまうので、背中やうなじなど、自分の目が届かない範囲での使用は避けるのがおすすめです。また、髪の毛に付着すると溶けてしまう可能性があるため、首周りの処理は注意しましょう。
そのほかにも、以下の制限事項を守る必要があります。
- 肌への負担を考慮して週1〜2回程度に抑えることが推奨
- 同じ箇所への連続使用は避け、最低でも72時間以上の間隔を空ける
- 入浴直後の温まった肌や日焼けした肌への使用を避ける
- 説明書に記載された時間を超えて放置しない
制限事項を守らないと肌トラブルの原因にもなるので、説明書を読んだうえで除毛クリームを使用しましょう。
除毛クリームの使用方法
除毛クリームの効果を最大限得るためには、1〜3mm程度の厚さでクリームを均一に塗るのが重要です。クリームの量が少なすぎると効果が不十分になり、多すぎると肌への負担が大きくなるので注意しましょう。
たとえば、両脚全体の処理であれば、片脚につき10円玉大を3〜4ヶ所にわけて置き、そこから優しく広げていくのがおすすめです。毛の流れに逆らわないよう、下から上に向かって塗るようにしましょう。
また、ひざ周りのように凹凸がある部分は、膝を曲げた状態で塗ることによって、伸ばした時の塗り残しを防げます。
事前準備のポイント
処理前に長い毛を電気シェーバーなどで5mm程度にカットしておくと、クリームが毛全体に行き渡りやすくなり、より均一な仕上がりが期待できます。また、処理前日にスクラブやピーリングは避け、当日は石鹸で優しく洗い、清潔な状態を保ちましょう。
処理する部分の水分はしっかりとタオルで拭き取り、乾燥した状態にすることによって、クリームが肌に密着するので、より効果的な処理ができます。
除毛クリームの選び方の3つのポイント
除毛クリームを選ぶ際のポイントは、以下の3つです。
- 保湿成分が豊富に含まれているか
- 快適に使用できる香りか
- 低刺激な製品か
ポイントを押さえることで、快適に使い続けられる除毛クリームを選べるでしょう。
保湿成分が豊富に含まれているか
以下のような保湿成分が豊富に含まれている除毛クリームであれば、肌への負担を減らし、肌荒れや乾燥を防げます。
- アロエベラ
- セラミド
- ヒアルロン酸
- コラーゲン
- プラセンタエキス
除毛後の肌に透明感としっとりとしたうるおいを与えたい人は、高純度のイソフラボンを含むダイズエキスの配合された製品を選ぶのも良いでしょう。
また、海藻エキスやカモミールエキスなどの天然由来成分も、肌への刺激を抑えながら保湿効果が期待できます。特に、尿素配合の製品は、保湿効果が高いとされているので、敏感肌の方にもおすすめです。
快適に使用できる香りか
除毛クリームは特有の強い香りがある場合が多いので、快適に使用できる香りの製品を選ぶと良いでしょう。ラベンダーやローズ・ホワイトフローラルなどのフローラル系やフルーティな香りの製品が多く販売されています。
一般的に人気が高いのは、爽やかさがあり気分も明るくなるレモンやオレンジなどの柑橘系の香りです。また、昨今は、除毛成分特有の刺激臭を抑える技術が進歩しており、マリンブーケやグリーンティーなど、より洗練された香りの製品も少なくありません。
低刺激な製品か
敏感肌の人は、「アレルギーテスト済み」や「刺激成分フリー」の表示がある製品を選びましょう。特に、以下の表示がある製品は低刺激な傾向にあります。
- アルコールフリー
- パラベンフリー
- 着色料フリー
- 紫外線吸収剤フリー
- シリコンフリー
- サルフェートフリー
また、ツボクサエキスやカンゾウ根エキス、グリチルリチン酸などの抗炎症成分が配合された製品も肌への刺激を抑える効果が期待できます。一般的に、20種類以上の天然成分を配合した製品は、安心して使用しやすいでしょう。
ただし、どんなに低刺激な製品でも、必ずパッチテストを実施してから使用をしてください。
まとめ:除毛クリームを上手に活用しよう
除毛クリームは、手軽で安全なムダ毛処理方法として多くの方に支持されています。永久的な効果は期待できませんが、カミソリのような肌への負担が少ないので、処理後も快適に過ごせるでしょう。
効果を最大限に引き出すためには、適切な製品選びと正しい使用方法の遵守が重要です。自分の肌質や使用部位に合った製品を選び、パッチテストを必ず実施することで、安全に使用できます。
ムダ毛の処理方法に悩んでいる人は、ぜひこの記事を参考に、除毛クリームを使用してみてください。